感染危険度指数

発生した患者が感染源としてどの程度危険性があるかを評価する簡易な目安として、「定期外健康診断ガイドライン」で用いられているものである。つまり患者のガフキー号数(最低3回繰り返して検査したものの最大の値とする)に患者が発病後診断までの「呼吸器症状の持続期間(月単位 )」を掛け合わせた値。例えば3ヶ月咳を訴えてきた患者が診断時の菌所見がガフキー5号であれば、3(月)×5(号)=15となる。この値によって感染源を10以上(最重要)、9.9〜0.1(重要)、0(その他)と段階分けし、その段階に応じた接触者への対応が規定されている。「最重要」では集団感染となることが多いことが観察されており、したがって感染源として最も厳しい対応が接触者には必要となる。

表21 接触者検診の対象、時期および内容(感染者追求のための措置について)

接触者の年齢
検診時期
初発患者の重要度ランク
最重要
重要
その他
乳幼児(〜6歳)
登録直後(1)
ツ反応検査・ツ反陽性者に胸部X線検査
ツ反応検査(2)
ツ反陽性者に胸部X線検査
BCG未接種者はツ反、その他は不要
登録2ヶ月後
ツ反応検査・ツ反陽性者に胸部X線検査
ツ反応検査・ツ反陽性者に胸部X線検査
登録6ヶ月後
胸部X線検査(3)
胸部X線検査(3)
不要
登録1年後
胸部X線検査(3)
胸部X線検査(3)
登録2年後
胸部X線検査(3)
胸部X線検査(3)

小学生
中学生
高校生

登録直後
ツ反応検査(2)
  ツ反陽性者に胸部X線検査
不要
不要
登録2ヶ月後
ツ反応検査
ツ反陽性者には胸部X線検査
状況に応じて胸部X線検査、またはツ反応検査
登録6ヶ月後
胸部X線検査(3)
胸部X線検査(3)
不要
登録1年後
胸部X線検査(3)
胸部X線検査(3)
登録2年後
胸部X線検査(3)
胸部X線検査(3)
大学生
成人
登録直後
ツ反応検査(2)
 2ヶ月以内に胸部X線検査
不要
大部分は不要だが、状況に応じて2ヶ月以内に胸部X線検査
登録2ヶ月後
胸部X線検査、状況に応じて2ヶ月後にツ反応検査
登録6ヶ月後
胸部X線検査
不要
不要
登録1年後
胸部X線検査
胸部X線検査(3)
登録2年後
胸部X線検査
胸部X線検査(3)

(1)「登録直後」等は「初発患者との最後の接触の直後」等の意味と解釈する。

(2)BCG歴のない乳幼児、および初発患者の発見が大幅に遅れたために登録時点で2ヶ月以上の感染曝露歴のある接触者に対しては、登録直後と2ヶ月後の2回ツ反を計画する。BCG歴があり、かつ、患者との接触が1ヶ月以内なら、直後のツ反を省略して2ヶ月後に1回でもよい。胸部X線検査は、ツ反応を2回実施した場合でも、特別 な 場合を除いて1回でよい。

(3)登録2ヶ月後のツ反応検査が陰性で、感染の心配がないと判定されたものを除く。

(4)ツ反検査は29歳以下の接触者に関して記述している。

結核予防会のマニュアルから