ウェストナイルウイルス(WNV)感染症
 
            臨床医への情報

臨床症状

 軽症感染症

 ほとんどのWNV感染症は軽症であり、しばしば無症状である。

 初期の流行の報告では、WNV感染症の軽症型は、下記の症状を伴う「突発性熱性疾患」である。

< 全身倦怠感  < 頭痛
< 食欲不振    < 筋肉痛
< 吐き気       < 発疹
< 嘔吐        < リンパ節腫脹
< 眼痛     

 ウェストナイル熱の全症状出現例は、合衆国ではまだ認められていない。

 重症感染症

 150例に約1例の頻度で重篤な神経疾患となる。

 最近の流行で、重篤な入院患者に見られる症状には、

< 発熱     < 胃腸症状
< 無力     < 精神症状

< 運動失調および錐体外路症状    < 視神経炎
< 脳神経異常               < 多発性神経根炎
< 脊髄炎                  < けいれん発作

 最近の流行では見られないが、心筋炎、膵炎、劇症肝炎も報告されている。

 疑い例

 WNV感染症の診断は、疑わせる臨床徴候が多いことと、特異的な臨床検査結果を基にしている。

 注意:WNV感染症による重篤な神経疾患はすべての年齢で起こる。いくつかの地域では感染伝播は一年中続く。
      それゆえ、原因不明の脳炎・髄膜炎の患者を診たら、WNVを考慮すべきである。

診断と届出

 診断用検体の送付法やWVN感染症疑い例の届出は、州や司法管轄区域によって異なる。http://www.cdc.gov/ncidod/dvbid/westnile/city_states.htm

 検査

 脳炎・髄膜炎患者のWNV検査は、地区・州の保健局を通じて入手できる。

 WNV疑い例の届出

 地区・州の保健局の届出必要事項を参照する。 
  http://www.cdc.gov/ncidod/dvbid/westnile/city_states.htm

 急性WNV感染症や他のアルボウイルス感染症の早期診断は、公衆衛生上意義があり、
 人々の間に感染が広がるリスクを減らすための公衆衛生的対応を促すようだ。

検査所見

 最近の流行における患者では、

治療

 治療は保存的であるが、しばしば入院、点滴、呼吸補助、2次感染予防(重症患者の場合)が必要となる。


 2002.9.28 管理人訳  原文