(メーリングリストから)
Q: 当院に他の病院の皮膚科の先生がいらっ しゃって、疥癬を診て頂いたようですが、
検査のたびにムトーパップで手を洗った り、ムトーハップを通常よりちょっと濃い目に作り、机
や床にスプレーした後ふいた り、白衣にスプレーするといいと教えていただいたようで、
疥癬の患者さんいる病室 から退室する時など、白衣にスプレーしているようです。
疥癬は感染対策からいく と、標準予防策と接触予防策ですよね?
以前このMLで教えていただいた、感染予防策 は必要な時の手袋の着用と手洗いでした。
また、院内感染予防対策ハンドブックを見 ましたが、
硫黄は皮膚表面で硫化水素やポリチオン酸となり寄生虫性皮膚疾患に効果 を示す、とあります。
机、床、また白衣にスプレーすることは効果があるのでしょう か?教えてください。
A: ムトーハップは硫黄剤で、皮膚を柔らかくして自身も若干ある 殺虫効果を出しますが、
あくまで補助であり、 溶かす場合も乳白色に近くなるほど薄い濃度で使用しないと 皮膚炎を起こします
(硫黄の黄色が見えてはだめ)。
頻回の使用も皮膚炎を起こしますし、風呂釜も痛めます。
ムトーハップをスプレイで吹き付けてもいいという資料でも あるのでしょうか?
環境は(たとえノルウェーでも)主体は清掃で十分です。
ムトーハップを殺虫剤の端くれと考えても、もっと優れた ピレスノイド系の殺虫剤が今手に入るので、
必要な場合は そちらで、環境の殺虫を行う。
服やリネンは熱処理(50℃以上10分)か普通の洗濯で 十分で、
ムトーハップを皮膚に接触させ続ける方策は 害の方が大きいです。
手洗で十分。そして手洗を実行する、できる体制を作る。 (これがなかなか難しい)