産経新聞 12月21日(火)17時12分配信
ほとんどの抗菌薬が効かない多剤耐性菌の院内感染が各地で相次いでいることを受け、厚生労働省の院内感染対策中央会議は21日、院内感染対策の提言をまとめた。提言では1例目の感染者が見つかってから4週間以内に同一病棟で同じ種類の菌が3例検出された場合などを、集団感染と判断。地域の中核的な病院にいる感染症の専門家に相談することを求めた。
さらに感染者が10人を超えた場合や、感染との因果関係が否定できない死亡者が出た場合は、保健所への報告を求めた。
また、300床以上の大規模な医療機関は、可能な限り1週間に1回以上の頻度で院内の巡回などを行うこととした。
ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性菌の特効薬とされ、国内では未承認の抗生物質コリスチンを、全国の医療機関の約1割が独自に輸入して備蓄する計画を持っていることが、日本化学療法学会の調査でわかった。
昨年の調査に比べ約1・7倍に増加した。多剤耐性菌に対する警戒感が医療機関で高まっていることが背景にあるとみられる。
コリスチンは、1950年に日本で発見され、広く使われたが、神経障害などの副作用が出て90年代には使われなくなり承認が取り消された。欧米では、多剤耐性菌の特効薬として使われており、厚生労働省は再承認に向け、優先的に審査する方針を決めている。
調査は今年5~10月に実施。感染対策の専門医がいる全国445施設のうち11施設(2・5%)が「既にコリスチンを備蓄している」と回答、35施設(7・9%)が「準備中」と答えた。
(2010年12月18日22時05分 読売新聞)
これは、抗クロストリジウムディフィシルの抗菌薬を作っている会社のCMだと思いますが、
よくまとまっていると思い、翻訳してみました。
これは、CDCの啓発用の動画です。役に立つと思います。
2010年11月6日 asahi.com
秋田県北秋田市綴子(つづれこ)の医療法人社団博愛会・鷹巣病院で、49人がインフルエンザに集団感染し、10月31日から今月5日までに60~90代の男女6人が死亡したと県が6日、発表した。県によると、いずれも季節性のA香港型とみられる。5日現在、入院患者25人と病院職員8人の計33人がインフルエンザの症状を訴えているという。
県によると、10月31日に80代男性が、今月2日には90代と60代の男性、70代女性の計3人が死亡。さらに4日に80代女性、5日に80代男性が相次いで亡くなったという。
2日になって、ようやく鷹巣病院から、高熱やせきなどインフルエンザとみられる症状の患者が49人発生した、と北秋田保健所に連絡があった。県健康環境センターが患者1人の検体を詳細検査した結果、6日に季節性のA香港型と確認された。
死亡した6人は10月29日、ほかの入院患者らとともにインフルエンザワクチンの予防接種を受けた。発症後はタミフルを服用したという。
6日にも80代の男性が1人死亡したが、インフルエンザの簡易検査では陰性だった。
鷹巣病院のホームページによると、同病院は1967年に開設された。精神科のほか、心療内科、内科もあり、ベッド数は144床という。
県の担当者は「病院に対し、外来患者の診療や外部からの訪問を自粛するよう指導している」と話している。
主要な抗生物質が効かない多剤耐性菌の増加を受け、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は25日、60年前に日本で発見され、その後使われなくなっていた抗生物質コリスチンを、多剤耐性菌への使用に限って復活させる方針を決めた。
すでに英グラクソ・スミスクライン社が臨床試験を始めているといい、優先的に承認審査を進める。
コリスチンは1950年、福島県内で採取された土壌細菌から発見された抗生物質。大腸菌や
だが、今年に入って、多剤耐性菌のアシネトバクターのほか、ほとんどの抗生物質を分解するNDM1酵素を持った大腸菌などが国内にも出現。多剤耐性緑膿菌も数年前から確認されていることから、これらに効くコリスチンを独自輸入する医療機関が増え、日本感染症学会などが早期承認を求めていた。

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