安井先生はよくわかっておられる!

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「新型インフルエンザ-4」


せきエチケットの徹底を


 安井良則主任研究官


 世界中に広がり続ける新型インフルエンザ。国内発生当初、大阪府内での疫学調査などに当たった国立感染症研究所感染症情報センター の安井良則主任研究官に、実態や、秋以降に予想される大流行への備えを聞いた。


   ―夏でも新型インフルエンザの感染が拡大した。今後の備えをどうするべきか。


 「ほとんどの人が免疫を持たないため、このウイルスに対しては皆が『感受性者』だと言える。行政や医療機関は本格的な流行に備えた準備を緊急に進める必要がある。まずは医療態勢を破綻させないことが大事になるだろう」


 「基礎疾患のある人や妊婦ら、重症化のリスクが高い人が医療機関を受診できない事態は避けなければならない。大きな病院だけでなく、地域の診療所などでも新型インフルエンザ患者への積極的な対応が求められるだろう」


 ―患者が一気に増え、医療機関に殺到するのでは。


 「そうならないよう、なるべく流行のピークをなだらかにする必要がある。流行の『本体』は学校だ。幼稚園、保育園から小、中、高校などで集団感染を極力減らすことが大事だ。ただ、いったん本格的流行になった場合のコントロールは容易ではない。医療態勢や社会機能の維持のため、広い地域での一斉休校などもあり得るかもしれない。もちろん、個人レベルでも簡単に感染しないよう努力をするべきだ」


 ―具体的には。


 「新型といっても、感染経路は毎年流行する季節性インフルエンザと同じで、感染した人のせきやくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことで主に感染する。普段のインフルエンザ対策の延長になる。流行している地域では、なるべく人込みを避けることが必要だ」


 「感染拡大防止の基本として、ぜひ『せきエチケット』を徹底してほしい。これが一番重要だ。手洗いも重要だが、とにかくせきエチケットだ。感染した人はマスクを着用すること。マスクがない場合は、せきやくしゃみをする時はティッシュやハンカチで鼻と口を覆い、人から顔をそらせて1メートル以上離れてほしい。健常者も飛沫を浴びるのを防ぐため、マスクをすることに意味がないわけではない。家庭でマスクを備蓄しておくのもいいだろう」


 ―季節性インフルエンザのワクチンは打つべきか。


 「秋以降の流行の状況を見極める必要があるだろう。新型インフルエンザだけが流行するのであれば必要ないが、その保証はまだどこにもない。現時点では冬季の季節性の流行にも備えるべきだと思われる」(共同通信 山本峰次)(2009/09/08)


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